ビートルズが最後に4人で集まってセッションしたのがGet Backセッションと言われています。このセッションは特別なもので、映画化しCDもリリースされる予定だったんだけど、それは破綻。
その後、製作者の意図とは違った形でフィル・スペクターが「Let It Be」としてリリース。だけど、ポール・マッカトニーはこれが気に入らなかったらしくて、のちに「Let It Be Naked」という形で元のアレンジでリリースしています。ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロードのアレンジがポールオリジナルのものになっています。Let It Beのギターソロも別バージョンになっています。
元々のレコードのタイトルはGet Backだったそうですが…。
これらの経緯がよくわかるのが「ゲット・バック・ネイキッド」という本。22日間のセッションがどんなものであったのかを音源、記事、各人の証言からまとめたもの。
ゲット・バック・ネイキッド 1969年、ビートルズが揺れた22日間
ちなみに映画は2020年9月に北米で「The Beatles Get Back」として公開されるそうです。1969年のゲット・バックセッションからの未公開映像と、Let It Beのレコーディング・セッションからの未発表音源が収録されているそう。
ゲット・バックセッションの映画はLet It Beとして映像は残っていますが、ポールとジョージのいざこざや、ジョンがふざけすぎている映像ばかり取り上げられるので、さぞビートルズの仲は破綻していたんだろう、という見方が強かったんですよね。
ですが、この映画を製作した監督にしてみると、そういう部分も確かにあったけれど、メンバーみんな仲良くセッションしていた映像が多いということのようです。なので、この新作となる映画では、そういう仲の良いビートルズを中心に映像化したそうです。
これにはポールも感激した様子。ポールにとっても記憶が書き替えられたのか、あの頃の思い出は自分だけが一人躍起になっていて苦いものとして記憶されていたそうで、実際に映画を見て、そうではなかったんだと改めて思いなおしたようです。
こんなこと聞くと、早く日本でも公開してほしいという思いがますます強くなります。いずれ日本でも公開されると思うので、その日がくるまでお楽しみです。
最後にビートルズ最後のライブと言われるルーフ・トップ・コンサートでDon’t Let Me Downです。